6. 開かれた大学をめざして

現在、開かれた大学づくりが進められている。1991年の大学設置基準の改正は「個性豊かで活力にあふれた大学づくり」の可能性を招来したが、今後は大学の中身が問われる時代になろう。大学が、「どのような理念の下で、どのような教育をしようとしているのか」、「在学中に何を身につけさせるのか」、「学生に対してどんなサービスを提供するのか」が問われるのである。

大学は大学の持つ個性をもっと杜会にアピールしなければならない時代がくる。過去の名声や知名度だけで杜会が評価する時代は終わりつつあるのである。大学は様々な情報を社会に発信し。その評価を受けるようにしなければならない。

一方、杜会の側はこれらの情報を積極的に入手し。その評価を大学にフィードバックしなければならない。今後はいかに大学と杜会の相互交流を活発化するか課題となろう。最近では、インターネットにホームベージを開設し、大学情報の提供を行う大学が増えている。私たちは様々な機会を利用して大学情報を入手し、大学に私たちの意見をフィードバックしなければならない。開かれた大学づくりには私たち市民の協力が不可欠である。大学改革はまだ端緒についたばかりである。今後の各大学の自助努力に期待したい。

（田島平伸）

〈参考〉インターネットでリンクできる国立大学・短期大学等

（北海道・東北地区）

北海道大学 北海道教育大学 室蘭工業大学 小樽商科大学

帯広畜産大学 旭川医科大学 北見工業大学 弘前大学

岩手大学 東北大学 宮城教育大学 秋田大学

山形大学 福島大学

（関東・甲信越地区）

茨城大学 図書館情報大学 筑波大学 宇都宮大学

群馬大学 埼玉大学 千葉大学 東京大学

東京医科歯科大学 東京外国語大学 東京学芸大学 東京農工大学

東京芸術大学 東京工業大学 東京商船大学 東京水産大学

お茶の水女子大学 電気通信大学 一橋大学 横浜国立大学

新潟大学 長岡技術科学大学 上越教育大学 山梨大学

山梨医科大学 信州大学 総合研究大学院大学 筑波技術短期大学

前ページ　　　目次へ　　　次ページ